AIインプラントセンター博多(福岡)の先生に高度歯科医療について、インタビューを行いました。
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現在地:ホームメディカルインタビュー > 第11回 高度歯科医療と遠隔医療

高度歯科医療

これは長崎県の情報誌【ナガサキタイムス】に「メディカルインタビュー」と題して連載された、AIインプラントセンター院長・春岡先生の記事です。(全12回)

NT ⇒ ナガサキタイムス記者
春岡 ⇒ AIインプラントセンター院長
第11回 高度歯科医療と遠隔医療
ナガサキタイムス 今回は先生の専門の遠隔医療についてお聞かせくださるそうですね。

春岡 龍男 遠隔医療とは医師と患者が遠く離れた状態で、たとえばデジタル伝送技術を利用して施される医療のことをいいます。
私の場合は、たとえば専門の歯科医師が遠くに離れていても患者の情報を交換しあうことによって優れた治療を行なえることを目指しました。

ナガサキタイムス 難しい治療を行なえる医師が長崎にはいないような場合でも、遠くにいる専門家と相談しながら治療をしてもらえるわけですね。

■デジタル情報交換で長崎でも世界の一流の医療が行なえる


春岡 龍男 そうです。
長崎のような地方都市には最新の高度歯科治療の技術や情報はなかなか伝わって来ないことがあります。その様なときに、都会や海外の医療スタッフと医療情報を伝達しあって優れた治療を行なうことも可能になっています。(図1)

図1

ナガサキタイムス これはどういった治療ですか?

春岡 龍男 ある歯科インプラントの治療です。
患者さんの情報を私の師匠である東京の先生に確認を受けながら治療を行なった場合のものです。

ナガサキタイムス どうやって情報をやり取りするのでしょう?

春岡 龍男 インターネットを使います。
その場合当然フィルムでは送れませんので、データがデジタル化されている必要があります。
私のところでは全ての患者さんの写真やレントゲンをコンピュータにデジタル化してデータ保存してあり、医療スタッフがいつでも利用できるようにしています。(図2-1、2-2)

院内ネットワーク
図2-1 図2-2

ナガサキタイムス その様な中で、ここでしか出来なかった治療というのがありますか?
春岡:東京にいる、優れた歯科技工士と共同で患者さんの歯の色のデジタル情報を交換しあったものを紹介しましょう。

■人工の歯は歯科技工士さんの技術次第


ナガサキタイムス 以前、優れた歯科治療には歯科技工士さんが重要だというお話をしてもらいましたね。

春岡 龍男 ええ。人工の歯の仕上がりは患者さんにとってたいへん重要で、これは歯科医師よりも歯科技工士さんに左右されます。
この症例をみてください。(図3)

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図3

ナガサキタイムス 歯の左右の色が違いますね。

春岡 龍男 虫歯で歯の内部が傷んでいたので強度的にも不安があり、左上の2本の歯はセラミックの歯で治療を行なうことになりました。
私はこのような場合は、特殊な治療のノウハウを持った歯科技工士にアドバイスを受けながら治療を行ないます。

ナガサキタイムス 歯科医師に歯科技工士さんがアドバイスを与えながら治療をするなんてなんだか今までの概念と違いますね。どのような歯科技工士さんなんですか?

春岡 龍男 私の場合、歯科の色彩関係ではデジタル化に造詣の深い、東京・新宿の早稲田歯科技工トレーニングセンター校長の三善先生という方にお願いしています。
このかたと私は患者のレントゲン画像からすべての情報をデジタル化して共有して最高の歯科補綴治療を行なう環境作りの研究をしています。
三善先生は歯科技工では世界的にも有名な方です。

■歯科技工士もすべての医療情報を活用している


ナガサキタイムス 歯科技工士さんもレントゲンを見て参考にするのですか?(図4)

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図4

春岡 龍男 そうです。患者さんのお口の情報は全て医療のチームとして共有しなくては、より良い治療は望めません。
高度な医療を行なう場合、優れた歯科技工士さんであればレントゲンは必ず要求します。

ナガサキタイムス 医療のチームは皆同じレベルでものを見る必要があるのですね。

春岡 龍男 チームとして医療を考えればもっともっと医療はよくなるはずです。
この症例は歯科技工士さんにすべてのデータを見てもらい一緒に考えてもらい、歯をどれだけどのように削るべきかを指示してもらいました。(図5)

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図5
これはセラミックの歯を入れる為に形成を行なった状態です。
使う材料や色のだし方によって削り方も違います。
この形成中のデータもインターネットでその場で確認されました。
そしてできあがったのがこちらです。(図6)

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図6

ナガサキタイムス ええ?まったく左右の違いがわからない。!!!
凄いですね。
歯科技工士さんは直接患者さんを見ていないんですよね?

春岡 龍男 通常は同じ診療室で歯科医師と歯科技工士さんが一緒に横にいても、これだけの結果は得られないことが多いと思ってください。
これをまったく患者さんを見ない状態でインターネットでデジタル医療画像の交換を行なうだけで完璧な治療が行なえるようになるのです。

ナガサキタイムス 本当に驚きました。こんな時代になっていたんですね。

■通信だけではよい医療が行なえるわけではない


春岡 龍男 残念ですが、インターネットがあっても、結局はそれを使う医療スタッフの資質がまず大事です。でも、今までは地方の患者さんが優れた医療を受けることはなかなか難しいことでした。
今後はデジタル医療画像の通信により地方においても、都会とかわらない医療が受けられる可能性が見えてきました。

ナガサキタイムス 素晴らしい可能性を秘めた先生の今後の研究に期待します。ありがとうございました。
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