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審美歯科・綺麗な歯について
これは長崎県の情報誌【ナガサキタイムス】に「メディカルインタビュー」と題して連載された、AIインプラントセンター院長・春岡先生の記事です。(全12回)
NT ⇒ ナガサキタイムス記者
春岡 ⇒ AIインプラントセンター院長 |
| ■第4回 美容歯科とは |
■美容歯科とは?
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今回はセラミックの治療のバリエーションとして最近話題の美容歯科というものについてお話をしたいと思います。 |
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松田聖子さんの歯で話題になりましたね! |
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ええ。そうです。
最近話題になる事が多いのですが、詳しい事を知らない方々からの問合わせも多くなっています。 |
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雑誌やテレビなどで美容整形で歯並びを短期間で治すとか言われるものですね。
芸能人がする事が多いと聞きますが治療費用がすごくかかるんですよね。 |
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そうですね。
ショービジネスの方などは治療に時間(期間)をかける事ができないという事情もあって、その様な治療法を選ぶ事が多いようです。 |
■美容歯科って優れた治療?
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よく目にする広告では最も優れた治療といっていますが? |
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その様に宣伝している美容外科系の広告は困ったものです。
「優れた治療」というよりは、「割り切った治療」というべきです。 |
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ではなぜ優れた治療というのでしょうか? |
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おそらく結果が早い治療を負担が軽いという意味に置き換えて優れた治療といっているのでしょう。
同じ結果が出る同じ歯科治療ならばそれは早いにこした事はありません。
でもその時に手を抜いて速いのは論外ですね。そういった内容については患者さんがあまり知らない事を良い事にスピード重視になるのは恐ろしい事です。 |
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早いから優れた方法とはかぎらないということですね。 |
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ラーメンだったら即席ラーメンが一番優れたラーメンになってしまう(笑) |
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いわれてみればそうですよね。
やはりこれまでのお話しでもあった様に、しっかりした診断に基づく安全な歯科治療・結果に対して定期的に診査をして守ってもらえるシステがよい医療だということですね。 |
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ええ、そのとおりです。
では、どのような治療を一般には美容歯科というのかお話しましょう。
美容歯科で最も多いのは特に、美容外科的矯正と言われているものです。 |
■普通の矯正と美容外科的矯正
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ワイヤーを使わず、矯正期間も早いという方法ですね。 |
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歯並びに対する治療はいわゆる「ワイヤー」を使った矯正治療で治すのが一般的でしかもそれが長い治療時間を必要とするので悩まれる患者さんは多いようですね。
次の図1は当院で治療をした「ワイヤーを使った矯正」の術前、術中、術後の写真です。
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とてもきれいな歯並びになりましたね。 |
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器具もそれ程気にならないでしょう?
最近は器具もこのようなプラスティックやセラミックの透明な器具が使われる様になって治療中に目立たない方法も取れる様になったのです。 |
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この治療の期間はどれくらいですか? |
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このケースでは治療器具は1年と3か月ほどつけました。 |
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うわぁ。それは長いですね。 |
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いや、矯正治療としては短い方かもしれません。
でも、やはり普通のかたには長く感じますね。
そして何より、それだけの時間が事情によっては取れない方もいらっしゃいます。
その様な方には選択肢として美容矯正があるのかもしれません。 |
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美様矯正について具体的に教えてください。 |
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では、こちらの写真をみてください。(図2)
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最初の写真が術前ですが、前歯が前に飛び出しているものです。
つぎの写真はそれを美容矯正で治したものです。 |
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前歯の形がきれいになって、目立たなくなっていますね。どのような治療をしたのですか? |
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前回にセラミックの歯の事をお話しましたが、セラミックの歯をかぶせる時に歯を削ります。
ちょっとびっくりすると思いますが、つぎの写真をみてください。(図3-1)
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これは歯が取れた時の写真ですね。 |
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いいえ、歯をかぶせる前の状態です。
このようにして歯を削って印象という方法で形を取り、その上にセラミックの歯などを作成するのです。
そのときに、ある程度の形や色を変える事ができるのでそれまでにあった歯の形の欠点を修正する事により矯正を行おうというのが美容外科的矯正という考え方の基本です。つぎの写真はそれに歯をかぶせたものです。(図3-2)
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セラミックの歯をかぶせるというのは、この様な治療の事だったのですね。
これは治療期間はどのくらいかかるのですか?。 |
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最初の日に歯を削って印象というもので形を取り、出来上がりは1週間後です。
もちろん、急げば翌日にでもできる事もあります。 |
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それは早いですね。 |
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う〜ん・・早いだけがとりえかもしれません。 |
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先生はこの治療が嫌いなようですね。
あまり気がすすまないみたいに感じます。 |
■美容外科的歯科治療の問題点
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はっきり言ってあまり好きではありません。
この治療法そのものは補綴矯正ともいいます。
そのメリット・デメリットがきちんと説明されていれば患者さんの選択肢としてありうる治療です。
問題はこれを最新の治療の様に言いまわす人がいる事。
これはこの治療を選ぶにあたって、十分な診査をして、その結果形態や環境に美容のために無理を強いるところがありますから、それを十分に納得していただいて治療に取り組まなくてはいけないものなのです。
それなのに、広告を良く出す美容外科の先生は良いところだけを患者さんに説明して欠点をあまり説明しないことが多い。
それどころか隠している事もある。それは医療ではありません。 |
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え?美容外科ってそんなに良くないものなのですか? |
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真剣に美容外科を志す専門家もいらっしゃいますが、徹底できていない事もあるようですね。
美容外科は一般の外科医が院長である場合が多いので、歯科の事を知らない事が多いのも問題ですね。
歯の専門家としては、あまり歓迎できませんね。 |
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すごく腕の良い先生がいると思っていました。 |
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(笑)まずは治療を受ける前に、その先生の治療例・ 治療実績などは確認させてもらった方がいいかもしれませんね。 |
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患者さんも十分な情報を得て治療を受けるべきですね。 |
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ぜひそうしていただきたいと思います。十分に配慮された治療を行なえば次のような症例も可能です。術前と術後です。(図4)
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これも美容外科的矯正なんですか?凄いですね。 |
■有名医院イコール技術のある医院?
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条件が揃えばこの様な優れた治療も可能です。
優れた歯科医師の診断と歯を作る歯科技工士のチームワーク、そして歯科衛生士の歯とはぐきを守る知識とその指導があれば、これだけのことができるのです。
でも、傲慢な歯科医師が独善的な治療を行なうと患者さんには楽しくない事もあります。
つぎの写真をみてください。
県外のある美容外科の歯科で治療を受けた方です。
不満をもってうちにおこしになりました。(図5-1)
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なんだか変ですね。 |
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あなたも目が肥えて来ましたね。確かになんだか変ですね。
この患者さんのお話しを元に治療を受ける前の状態をコンピュータで再現したのが下の写真です。(図5-2)
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糸切歯(犬歯)が外に出ていたのですね。 |
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確かに糸切歯(犬歯)は引っ込みましたが、無理に形態を変えたのできれいじゃないですね。
有名な美容外科といってもこの程度なのです。
しかもたいへん高額な治療費を支払われたようです。残念ですね。
そこで、私が治療のやり直しを行なう事になりました。つぎの写真が治療後です。(図5-3)
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うわァ、ぜんぜん違う。これは技術の差ですか? |
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それもあるかもしれませんが、患者さんとの話し合いを十分に行なった結果です。
でも、患者さんは日数のかからない治療を望みましたので、このために糸切歯は抜かれました。
もちろんそのリスクはご理解いただき、了解を得た上です。
フォローは十分に行ないます。 |
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歯を抜くのですか? |
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歯を動かす矯正を行なう可能性があるのならば犬歯は抜くべきではありません。
その事実を患者さん自身がしっかりと知った上で犬歯を抜く事を了解するなら、その上で安全な環境を作る事は可能です。
犬歯は噛み合わせの運動において他の歯を守る役目を持ちますが、最初の状態のままであれば単なる飾りにしかすぎません。
そのあたりの損得を十分に考える必要があります。 |
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患者さん自身が自分の体の事を十分に知った上で医師と一緒に考える事が必要だということですね。 |
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つまり美容外科的な矯正という方法はあくまで一般的な矯正が受けられない事情がある時の選択肢として考えるべきものであるということです。
しかもその場合、技術だけでなくその後のフォローも大事ですから、おかかりになる歯科医師に良く説明を聞き、十分に安全で、なおかつ技術的な背景をお持ちであるか確かめた上で、治療を受ける様にするべきだと思います。 |
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一生に何度も受ける治療でないだけに、慎重に考えなくてはいけませんね。
今日はどうもありがとうございました。 |
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